トモダチ地獄～狂気の仲良しごっこ～

今のってあたしが悪かったの？

自分自身に問いかける。

『あたしの予定を全部薫子に話す必要はないよね？悪いけど、今日はパフェを食べには行けないから』

この言葉って泣くほどひどい？嫌いになったって思われるようなこと？薄情者って言われるぐらいのことした？

あたしはどうすることが正解だったの？

薫子の言う通り自分の予定を伝えたほうがよかった？

それとも、その予定よりも薫子を優先した方が良かった？

まさか。

違う。絶対に違う。

あたしは間違ってなんていない。

勝手なのは薫子の方なのに、理不尽なことばかり言われてしまった。

いつのまにか奥歯を痛いぐらいに噛みしめていた。

周りのクラスメイト達がチラチラとあたしの方を見て友達同士で何かを囁き合っている。

何だろう。この空気。

これじゃまるであたしが悪者みたいだ。

泣いて言いたいことだけ言って逃げるなんて卑怯すぎる。

薫子、ズルいよ……。


ズルすぎる。