トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「どうして梨沙はそんなにひどいことを言うの?」
あたしの言葉が信じられないというように顔をしかめる薫子。
「ひどいのは薫子でしょ?こうやって後をつけたり、お願いしてもいないのに待ってたって非難することのほうがよっぽどひどいよ」
「私はそうは思わないから」
「あたしはそう思うの」
「梨沙、それは間違ってる。親友ならどんな時だって隠し事はしないし、常に一緒にいるものでしょ?梨沙、私と親友になりたいんじゃないの?それなのに、どうして?どうしてそんな態度をとるの?」
「……ハァ。もういい。話にならないから。あたし、もう帰るね」
薫子と話していてもらちが明かない。
スマホの画面をタップすると、彩乃とエレナのメッセージが続いていた。
【エレナ:梨沙ー?】
【彩乃:梨沙、大丈夫?行ける?】
早く返信しないと。
慌てて画面をタップしようとすると、横から薫子があたしのスマホの画面を覗き込んだ。
さも当たり前のよう行った薫子の行為に怒りが募る。
「ちょっ、やめてよ!」
「エレナと彩乃とこれからどっか行くんだ?私も行く」
「えっ!?」
「いいよね。それで、どこに行くの?」
平然と言ってのけた薫子にぞっとする。
さっきのあたしの言葉は薫子にはまったく届いていないらしい。
この子、人の気持ちを一切考えようとしない。
薫子の話をしに行くのに薫子がついてきたら元も子もない。
【ごめん。今日行けない】
【あとで連絡する】
どんなに言って聞かせようとしてもきっと薫子には伝わらない。
走って逃げても追いかけてくる。
ファミレスにまで付いてこられたら昼休みのようなことが起こるはずだ。
空気を一切読まずに自分の話だけをする薫子とエレナと彩乃のうんざりした顔が目に浮かぶ。
薫子に知られてしまったことが運の尽きだ。
あたしは薫子に画面を見られないように急いで二人にメッセージを送った。
あたしの言葉が信じられないというように顔をしかめる薫子。
「ひどいのは薫子でしょ?こうやって後をつけたり、お願いしてもいないのに待ってたって非難することのほうがよっぽどひどいよ」
「私はそうは思わないから」
「あたしはそう思うの」
「梨沙、それは間違ってる。親友ならどんな時だって隠し事はしないし、常に一緒にいるものでしょ?梨沙、私と親友になりたいんじゃないの?それなのに、どうして?どうしてそんな態度をとるの?」
「……ハァ。もういい。話にならないから。あたし、もう帰るね」
薫子と話していてもらちが明かない。
スマホの画面をタップすると、彩乃とエレナのメッセージが続いていた。
【エレナ:梨沙ー?】
【彩乃:梨沙、大丈夫?行ける?】
早く返信しないと。
慌てて画面をタップしようとすると、横から薫子があたしのスマホの画面を覗き込んだ。
さも当たり前のよう行った薫子の行為に怒りが募る。
「ちょっ、やめてよ!」
「エレナと彩乃とこれからどっか行くんだ?私も行く」
「えっ!?」
「いいよね。それで、どこに行くの?」
平然と言ってのけた薫子にぞっとする。
さっきのあたしの言葉は薫子にはまったく届いていないらしい。
この子、人の気持ちを一切考えようとしない。
薫子の話をしに行くのに薫子がついてきたら元も子もない。
【ごめん。今日行けない】
【あとで連絡する】
どんなに言って聞かせようとしてもきっと薫子には伝わらない。
走って逃げても追いかけてくる。
ファミレスにまで付いてこられたら昼休みのようなことが起こるはずだ。
空気を一切読まずに自分の話だけをする薫子とエレナと彩乃のうんざりした顔が目に浮かぶ。
薫子に知られてしまったことが運の尽きだ。
あたしは薫子に画面を見られないように急いで二人にメッセージを送った。