トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
薫子があたし達のグループに入ってくることがなくなってから一週間。

以前のような平穏な日常が訪れた。

休み時間も昼休みも3人で集まってくだらない話に花を咲かせる。

この日の休み時間、あたし達はゴールデンウィークの予定を話し合っていた。

「何する~?遊園地も行きたいけど、メチャクチャ混んでるよね。ショッピングか映画かカラオケとかにする?」

エレナの言葉にうなずく。

「だねー、確かにどこ行っても混んでそうだよね」

「じゃあ、今回は遊園地はパスね」

3人で言葉を交わしていると、ふとどこからか痛いぐらいの視線を感じた。

パッと薫子の席に視線を向ける。

でも、そこに薫子の姿はなかった。

気のせい……?

不思議に思いながら首を傾げたその瞬間、

「ひぃ!!」

突然背後から肩を叩かれてあたしは体を震わせた。
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