トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
放課後になり、老人ホームへ向かう。
「沖さん、こんにちは!今日もよろしくお願いします!」
施設の廊下で施設長の沖さんを見つけて声をかける。
「あらっ、梨沙ちゃん。こんにちは。こちらこそ今日もよろしくね。八木さんも梨沙ちゃんが来るのを楽しみに待ってたわよ」
「あたしも八木さんとお話しするのが楽しみです」
「本当にありがとう。あっ、そうそう。今日はね、新しい傾聴ボランティアさんが来てくれることになってるのよ」
「そうなんですか?よかったですね!」
沖さんが嬉しそうにうなずく。
「そうなの。自分から施設に電話をかけてきてくれて。やる気のある子みたいだからすごく楽しみなの」
「へぇ~!あたしも会うのが楽しみです」
やる気のある人となら色々な意見交換もできそうだ。
「きっとすぐに仲良くなれるわよ。だって、梨沙ちゃんと同じ学校の子だもの」
「え……」
同じ学校の子?
どうしてだろう。何故か手放しで喜べない。
今までいくらポスターなどで傾聴ボランティアの告知を出しても応募なんてほとんどなかったのに。
それなのに、わざわざ電話してボランティアに志願するなんて。
なんだろう、この違和感。心臓が不快な音を立てる。
「沖さん、こんにちは!今日もよろしくお願いします!」
施設の廊下で施設長の沖さんを見つけて声をかける。
「あらっ、梨沙ちゃん。こんにちは。こちらこそ今日もよろしくね。八木さんも梨沙ちゃんが来るのを楽しみに待ってたわよ」
「あたしも八木さんとお話しするのが楽しみです」
「本当にありがとう。あっ、そうそう。今日はね、新しい傾聴ボランティアさんが来てくれることになってるのよ」
「そうなんですか?よかったですね!」
沖さんが嬉しそうにうなずく。
「そうなの。自分から施設に電話をかけてきてくれて。やる気のある子みたいだからすごく楽しみなの」
「へぇ~!あたしも会うのが楽しみです」
やる気のある人となら色々な意見交換もできそうだ。
「きっとすぐに仲良くなれるわよ。だって、梨沙ちゃんと同じ学校の子だもの」
「え……」
同じ学校の子?
どうしてだろう。何故か手放しで喜べない。
今までいくらポスターなどで傾聴ボランティアの告知を出しても応募なんてほとんどなかったのに。
それなのに、わざわざ電話してボランティアに志願するなんて。
なんだろう、この違和感。心臓が不快な音を立てる。