トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
ダメダメ。こんなのただの嫉妬じゃない。
黒い感情が溢れそうになり自分にそう言い聞かせる。
薫子は薫子、あたしはあたし。
薫子のことを気にして自分のやるべきことがおろそかになったら元も子もない。
ここへは傾聴ボランティアとしてきている。
薫子のことなんて気にせずに、今自分がやるべきことをするだけだ。
「八木さん、こんにちは」
「あらっ、よくきたねぇ」
一人で車椅子に座っていた八木さんに声をかけると、八木さんは嬉しそうに微笑んだ。
今日は椅子に移乗することができなかったようだ。
きっと膝が痛いに違いない。
「膝の具合はどうですか?まだ痛いですか?」
「そうねぇ。今日も雨が降りそうでしょ?こういう天気の日は膝が痛くてねぇ」
「そうですか。辛いですね」
八木さんは加齢とともに右膝が悪くなり、今はほとんどの時間車椅子で過ごしている。
痛みが強い時は椅子に座らずに車椅子に座っていることが多い。
今日もそうだ。
でも、八木さんはまだ歩くことへの希望を捨てていない。
毎日リハビリを頑張っていることをあたしは沖さんに聞いて知っている。
八木さんは頑張り屋だ。それをあえて口にしないところも尊敬している。
黒い感情が溢れそうになり自分にそう言い聞かせる。
薫子は薫子、あたしはあたし。
薫子のことを気にして自分のやるべきことがおろそかになったら元も子もない。
ここへは傾聴ボランティアとしてきている。
薫子のことなんて気にせずに、今自分がやるべきことをするだけだ。
「八木さん、こんにちは」
「あらっ、よくきたねぇ」
一人で車椅子に座っていた八木さんに声をかけると、八木さんは嬉しそうに微笑んだ。
今日は椅子に移乗することができなかったようだ。
きっと膝が痛いに違いない。
「膝の具合はどうですか?まだ痛いですか?」
「そうねぇ。今日も雨が降りそうでしょ?こういう天気の日は膝が痛くてねぇ」
「そうですか。辛いですね」
八木さんは加齢とともに右膝が悪くなり、今はほとんどの時間車椅子で過ごしている。
痛みが強い時は椅子に座らずに車椅子に座っていることが多い。
今日もそうだ。
でも、八木さんはまだ歩くことへの希望を捨てていない。
毎日リハビリを頑張っていることをあたしは沖さんに聞いて知っている。
八木さんは頑張り屋だ。それをあえて口にしないところも尊敬している。