トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「何?」

「調理実習、よかったら同じ班にならない?」

「えっ……?」

驚いたように大きな瞳を更に見開いた葛生さんに微笑む。

「彩乃とエレナとあたしと葛生さん。どうかな?」

葛生さんはエレナと彩乃の方に視線を巡らせた後、あたしを見つめてやわらかく微笑んだ。

「誰が私を誘おうって言ってくれたの?」

「あたしだよ」

「杉原さん、か。うん、いいよ。杉原さんが選んでくれたなら」

「本当?よかったぁ~!」

あたしはエレナと彩乃に腕で大きな丸を作って伝えた。

すると、彩乃が立ち上がり黒板にあたし達の名前を書き入れる。

班が決まったことにホッと胸を撫で下ろして自分の席に座ると、葛生さんがくるりとあたしの方に振り向いた。
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