トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「ちょっとひどいよね……」

「無視は可哀想だって」

あちこちからあたし達3人を非難する声が飛ぶ。

「みんな何も知らないでしょ?勝手なこと言わないでよ!」

苛立ったように彩乃が叫ぶ。

「ハァ?何?逆切れ?イジメみたいなことしておいて逆切れするんだ~?」

アリサが立ち上がり彩乃の前まで詰め寄る。

「イジメなんかじゃないし。そんなことするわけないでしょ?」

「ふーん。そうなんだぁ~」

「ちょっと、何が言いたいの?」

「別に~」

「言いたいことがあるなら言えば!?」

煽るような言い方をするアリサに彩乃は苛立ったように叫ぶ。

なんで……。

どうしてこんなことになってるの……?

「いい加減にしてよ!!なんでうちらが悪くなってんの!?悪いのは薫子だから!」

エレナが彩乃をかばうように二人の間に割って入る。

「彩乃……、エレナ……」

あたしは二人をなだめようとオロオロすることしかできない。

すると、

「もういい、もうやめて!!」

ずっと黙っていた薫子が叫んだ。
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