トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
第二章
仲良しごっこ
「薫子、ごめんね。あたし達薫子のこと仲間外れにしようなんて思ってなかったの。これからは仲良くやろうよ。ねっ?」
休み時間に薫子の席にやってきたエレナと彩乃は笑顔で薫子に声をかけた。
「急に何の用?」
「今まで誤解させるようなことして悪いことしたなぁって思ってて」
「そうなの?」
「うん。だから、これからは仲良くしよ?」
薫子の後ろの席に座っているあたしからは薫子の表情が見られない。
すると、薫子がくるりとあたしの方を振り返った。
「梨沙はどう思ってるの?」
「えっ、あたし?」
「そう。梨沙も私と仲良くしたいの?」
仲良くしたいかしたくないかといったらしたくないに決まっている。
もう薫子とは関わり合いたくない。
でも……――。
「あ……」
ちらりとエレナと彩乃に視線を向ける。
二人は薫子に気付かれないように小さく頷いた。
あたしはぐっと痛いぐらいに拳を握り締めた。
こういう場面では人に合わせなくてはいけない。
「うん……。あたしも……薫子と仲良くしたい」
仕方なくそう答えると、薫子は目を輝かせた。
休み時間に薫子の席にやってきたエレナと彩乃は笑顔で薫子に声をかけた。
「急に何の用?」
「今まで誤解させるようなことして悪いことしたなぁって思ってて」
「そうなの?」
「うん。だから、これからは仲良くしよ?」
薫子の後ろの席に座っているあたしからは薫子の表情が見られない。
すると、薫子がくるりとあたしの方を振り返った。
「梨沙はどう思ってるの?」
「えっ、あたし?」
「そう。梨沙も私と仲良くしたいの?」
仲良くしたいかしたくないかといったらしたくないに決まっている。
もう薫子とは関わり合いたくない。
でも……――。
「あ……」
ちらりとエレナと彩乃に視線を向ける。
二人は薫子に気付かれないように小さく頷いた。
あたしはぐっと痛いぐらいに拳を握り締めた。
こういう場面では人に合わせなくてはいけない。
「うん……。あたしも……薫子と仲良くしたい」
仕方なくそう答えると、薫子は目を輝かせた。