トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~
「うん。いるけど」
「大学生だよね?」
「何言ってるの。私の彼氏は高校生。同い年だから。この辺りでは一番頭のいい学校に通ってるのよ」
薫子が得意げに鼻を鳴らす中、あたし達3人は目を見あわせた。
薫子は以前間違いなく大学生の彼氏がいると言っていた。
「えっ、もしかしてこの短期間に彼氏変わったってこと?」
彩乃の問いかけに薫子が不思議そうに首を横に振る。
「違う。もう3年も今の彼氏と付き合ってるの」
「へぇー……そうなんだ」
彩乃が言葉を切る。
薫子は嘘をついている。まるでさらりと息を吐くように。
さっきの中学時代の同級生の話だってそうだ。
友達がいないといっていたのにつじつまが合わない。
傾聴ボランティアの時も調理実習のときも薫子は平然と嘘をついた。
その嘘のせいであたし達は薫子に振り回されたんだ。
「大学生だよね?」
「何言ってるの。私の彼氏は高校生。同い年だから。この辺りでは一番頭のいい学校に通ってるのよ」
薫子が得意げに鼻を鳴らす中、あたし達3人は目を見あわせた。
薫子は以前間違いなく大学生の彼氏がいると言っていた。
「えっ、もしかしてこの短期間に彼氏変わったってこと?」
彩乃の問いかけに薫子が不思議そうに首を横に振る。
「違う。もう3年も今の彼氏と付き合ってるの」
「へぇー……そうなんだ」
彩乃が言葉を切る。
薫子は嘘をついている。まるでさらりと息を吐くように。
さっきの中学時代の同級生の話だってそうだ。
友達がいないといっていたのにつじつまが合わない。
傾聴ボランティアの時も調理実習のときも薫子は平然と嘘をついた。
その嘘のせいであたし達は薫子に振り回されたんだ。