【完】俺の隣にいてほしい。
わあぁ、男の子がいる……。しかも、誰か待ってる？


もしかして……あれが噂の優里亜ちゃんの彼氏かな？たぶんそうだよね？


確かにけっこうカッコイイかも。背も高いし、エリート進学校に通っているだけあって、育ちがよさそうな好青年って感じだ。


男の子は、優里亜ちゃんの姿を見つけると、嬉しそうにニコッと笑って手を上げる。


そこに笑顔で駆け寄っていく優里亜ちゃん。


仲良さげな二人の姿を目にしたら、なんだかこっちまでドキドキしてきてしまった。


いいなぁ……彼氏と待ち合わせかぁ。しかも、学校まで迎えに来てくれるなんて。


あまりジロジロ見ちゃいけないとは思いつつも、つい気になって見てしまう。


だけどそれは周りの女子達も一緒だったみたいで、彼氏と並んで歩く優里亜ちゃんのことを、みんなが羨ましそうな目でじーっと見ていた。


やっぱりこうして実際に目にすると、あらためて彼氏がいるっていいなぁと思ってしまう。憧れちゃうなぁ。


いつか自分もこんなふうに、素敵な相手と恋をしてみたい。


まぁ、実際には出会いもないし、合コンに行くような勇気もない私だけれど。そのうちきっと……。



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