【完】俺の隣にいてほしい。
氷上くんと一緒に塾を出るころには、外がだいぶ暗くなっていた。
今日は残って勉強していたせいもあり、いつもより遅い時間になってしまったから。
いつものように彼の隣に並び駅に向かって歩いてたら、突然氷上くんのスマホの着信音が鳴った。
「あ、ごめん。親から電話かかってきた。ちょっとだけ出てもいい?」
「うん、もちろんだよ」
私に一声かけると、少しだけ距離を置き、電話に出る氷上くん。
「あ、もしもし……」
その間私は自分のスマホをチェックしながらその場で待つことに。
メッセージアプリを開いたら、お母さんからのメッセージしかなかったので、ちょっとだけガッカリしてしまった。
椿くん、今日は確かバイトだって言ってたから、まだバイト中かな。
そんなことを考えながら立っていたら、ふと誰かに声をかけられる。
「あれっ? 心音ちゃんじゃない!?」
その声にハッとして顔を上げると、目の前には見覚えのある緑丘の制服を着た背の高いツンツン頭の男の子が立っていた。
「あ、隆太くん!」
今日は残って勉強していたせいもあり、いつもより遅い時間になってしまったから。
いつものように彼の隣に並び駅に向かって歩いてたら、突然氷上くんのスマホの着信音が鳴った。
「あ、ごめん。親から電話かかってきた。ちょっとだけ出てもいい?」
「うん、もちろんだよ」
私に一声かけると、少しだけ距離を置き、電話に出る氷上くん。
「あ、もしもし……」
その間私は自分のスマホをチェックしながらその場で待つことに。
メッセージアプリを開いたら、お母さんからのメッセージしかなかったので、ちょっとだけガッカリしてしまった。
椿くん、今日は確かバイトだって言ってたから、まだバイト中かな。
そんなことを考えながら立っていたら、ふと誰かに声をかけられる。
「あれっ? 心音ちゃんじゃない!?」
その声にハッとして顔を上げると、目の前には見覚えのある緑丘の制服を着た背の高いツンツン頭の男の子が立っていた。
「あ、隆太くん!」