【完】俺の隣にいてほしい。
*独占欲ってやつ
【side 椿】
朝、登校していつものように自分の席に着いたら、親友の隆太がさっそく話しかけてきた。
「あのさぁ、椿……」
「ん? どうした?」
しかも隆太の奴、なぜか今日はすごく気まずそうな顔をしてる。
一体どうしたんだ? いつもは無駄にテンション高いくせに。
「非常に言いづらいんだけどさぁ……」
「なんだよ」
「俺、心音ちゃんの浮気現場見ちゃったかもしんない」
「はぁっ!?」
いきなりとんでもないことを言われて、思わずデカい声で叫んでしまった。
おい、ちょっと待て。浮気現場ってなんのことだよ。
しかも心音が? 一体誰とどこで?
動揺する俺に向かって、隆太が続ける。
「あ、いや、浮気って言うのは大げさだけど、昨日の夜さ、ヨータたちとカラオケ行った帰り桜田駅の近くブラブラしてたら、塾帰りの心音ちゃんにバッタリ会って。そんでよく見たら男と二人で一緒に帰ってたんだよね」
「えっ」
朝、登校していつものように自分の席に着いたら、親友の隆太がさっそく話しかけてきた。
「あのさぁ、椿……」
「ん? どうした?」
しかも隆太の奴、なぜか今日はすごく気まずそうな顔をしてる。
一体どうしたんだ? いつもは無駄にテンション高いくせに。
「非常に言いづらいんだけどさぁ……」
「なんだよ」
「俺、心音ちゃんの浮気現場見ちゃったかもしんない」
「はぁっ!?」
いきなりとんでもないことを言われて、思わずデカい声で叫んでしまった。
おい、ちょっと待て。浮気現場ってなんのことだよ。
しかも心音が? 一体誰とどこで?
動揺する俺に向かって、隆太が続ける。
「あ、いや、浮気って言うのは大げさだけど、昨日の夜さ、ヨータたちとカラオケ行った帰り桜田駅の近くブラブラしてたら、塾帰りの心音ちゃんにバッタリ会って。そんでよく見たら男と二人で一緒に帰ってたんだよね」
「えっ」