【完】俺の隣にいてほしい。
そこでさりげなく氷上くんのことを聞かれ、少しドキッとした私。
そういえば、そうだった。昨日は氷上くんと一緒にいるところを椿くんに見られたんだっけ。
別に氷上くんはただの友達だけど、優里亜ちゃんたちに前〝浮気〟みたいなことを言われてしまったものだから、なんだかわけもなく気まずかったのを覚えてる。
椿くんに氷上くんのことを誤解されても困るし……。
「あ、うん。吹奏楽部で一緒だった友達で、同じ楽器を担当してたんだ」
「へぇ。楽器って、なにやってたの?」
「アルトサックスだよ」
「マジで。かっけぇじゃん。じゃあやっぱ、仲いいんだな」
そんなふうに言われたら、戸惑ってしまう。
どうしよう。あまり仲がいいと思われても困っちゃうな。
「な、仲がいいってほどでもないけど、氷上くんは今のところ、塾で唯一話せる相手というか……」
「ふーん」
「帰りも、方向が同じだから一緒に帰ってて」
うぅ、なんか言い訳みたいになってきたよ。変なの。
「そっか。頼りになる奴がいて良かったじゃん」
「え、あ、いや……」
そういえば、そうだった。昨日は氷上くんと一緒にいるところを椿くんに見られたんだっけ。
別に氷上くんはただの友達だけど、優里亜ちゃんたちに前〝浮気〟みたいなことを言われてしまったものだから、なんだかわけもなく気まずかったのを覚えてる。
椿くんに氷上くんのことを誤解されても困るし……。
「あ、うん。吹奏楽部で一緒だった友達で、同じ楽器を担当してたんだ」
「へぇ。楽器って、なにやってたの?」
「アルトサックスだよ」
「マジで。かっけぇじゃん。じゃあやっぱ、仲いいんだな」
そんなふうに言われたら、戸惑ってしまう。
どうしよう。あまり仲がいいと思われても困っちゃうな。
「な、仲がいいってほどでもないけど、氷上くんは今のところ、塾で唯一話せる相手というか……」
「ふーん」
「帰りも、方向が同じだから一緒に帰ってて」
うぅ、なんか言い訳みたいになってきたよ。変なの。
「そっか。頼りになる奴がいて良かったじゃん」
「え、あ、いや……」