【完】俺の隣にいてほしい。
私がなんて答えたらいいかわからず濁したら、ふと椿くんが窓の外を見ながらボソッと呟く。
「……なんて、ほんとはよくねぇけど」
あれ? 今、なんて……。
するとそこで、椿くんが急にこちらを向いたかと思うと、テーブルの上に置いた私の片手に手を重ね、ギュッと握ってきて。
「そいつの話はもうやめよ」
「えっ?」
そのまま私の目をじっと見つめながら。
「やっぱ俺、心音の口から他の男の話は聞きたくねぇわ」
「……っ」
彼の口から飛び出してきた思いがけないセリフに、心臓がドクンと勢いよく飛び跳ねた。
ウ、ウソ……。ちょっと待って。それは、どういう意味なんだろう?
椿くん、本気で言ってるのかな?
ふと、この前優里亜ちゃんに言われた言葉を思い出す。
『どうする~? ヤキモチ焼かれちゃったりしたら』
なんだかまるで本当にヤキモチを焼かれているみたいで、ものすごくドキドキしてしまった。
まさかね。冗談だよ、ね……?
.
*
.
「……なんて、ほんとはよくねぇけど」
あれ? 今、なんて……。
するとそこで、椿くんが急にこちらを向いたかと思うと、テーブルの上に置いた私の片手に手を重ね、ギュッと握ってきて。
「そいつの話はもうやめよ」
「えっ?」
そのまま私の目をじっと見つめながら。
「やっぱ俺、心音の口から他の男の話は聞きたくねぇわ」
「……っ」
彼の口から飛び出してきた思いがけないセリフに、心臓がドクンと勢いよく飛び跳ねた。
ウ、ウソ……。ちょっと待って。それは、どういう意味なんだろう?
椿くん、本気で言ってるのかな?
ふと、この前優里亜ちゃんに言われた言葉を思い出す。
『どうする~? ヤキモチ焼かれちゃったりしたら』
なんだかまるで本当にヤキモチを焼かれているみたいで、ものすごくドキドキしてしまった。
まさかね。冗談だよ、ね……?
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