【完】俺の隣にいてほしい。
「てか、このまま持って帰れねぇよな。なんか入れる袋持ってこよっか」
椿くんが気を使って聞いてくれる。
「あ、大丈夫。私、カバンの中にエコバッグが入ってるの」
「マジで。準備いいな」
そこで私は先ほど部屋に持ってきた自分のカバンの元へ急ぐと、中から猫の柄のエコバッグを取り出した。
荷物が増えた時ようにいつも持ち歩いてるバッグが、こんな時に役に立つなんて。
その中に学ランを丁寧にたたんで入れる。
そしたらそこで、椿くんが何か気が付いたように声をあげた。
「あれ? 今なんか、カバンから落ちたけど」
「えっ」
言われて見てみると、今エコバッグを取り出した時に一緒に出してしまったのか、一枚のルーズリーフが床に落ちていて。
私が拾うよりも先に、椿くんがそれを拾ってくれた。
しかもそのルーズリーフ、この前塾で氷上くんに数学の問題の解き方を解説してもらったものだ。
椿くんが気を使って聞いてくれる。
「あ、大丈夫。私、カバンの中にエコバッグが入ってるの」
「マジで。準備いいな」
そこで私は先ほど部屋に持ってきた自分のカバンの元へ急ぐと、中から猫の柄のエコバッグを取り出した。
荷物が増えた時ようにいつも持ち歩いてるバッグが、こんな時に役に立つなんて。
その中に学ランを丁寧にたたんで入れる。
そしたらそこで、椿くんが何か気が付いたように声をあげた。
「あれ? 今なんか、カバンから落ちたけど」
「えっ」
言われて見てみると、今エコバッグを取り出した時に一緒に出してしまったのか、一枚のルーズリーフが床に落ちていて。
私が拾うよりも先に、椿くんがそれを拾ってくれた。
しかもそのルーズリーフ、この前塾で氷上くんに数学の問題の解き方を解説してもらったものだ。