【完】俺の隣にいてほしい。
私が何気なく話すと、それを聞いた彩実ちゃんが驚いた顔をする。
「えっ、ウソ。じゃあもしかして、家にあがったの?」
「あ、うん」
「えぇっ、大丈夫!? なんか変なことされたりしなかった?」
「だ、大丈夫だよっ! べつに何も……っ」
だけどその瞬間、ふとあの日家に行った時の出来事を思い出してしまい、思わず顔が赤くなった。
そうだ、私。何もされてないとか言いながら、実はあの時椿くんに抱きしめられたんだっけ。
どうしよう。思い出すと今でもドキドキするよ……。
急に黙り込んだ私を見て、彩実ちゃんが疑うような目をしながら顔を覗き込んでくる。
「ほんとに? なんか顔赤いよ?」
「ほ、ほんとだって! ただ、パンケーキをごちそうになっただけだよ!」
だから私は変な誤解をされないようにと、同時に思い出したパンケーキのことを話した。
「へっ? パンケーキ?」
「うん。あのね、私がお腹すかせてたら、椿くんがパンケーキを焼いてくれて」
そしたら今度は拍子抜けしたような顔をする彩実ちゃん。
「ウソ……。椿くんって、料理できるの? 全然そんなイメージないんだけど」
「えっ、ウソ。じゃあもしかして、家にあがったの?」
「あ、うん」
「えぇっ、大丈夫!? なんか変なことされたりしなかった?」
「だ、大丈夫だよっ! べつに何も……っ」
だけどその瞬間、ふとあの日家に行った時の出来事を思い出してしまい、思わず顔が赤くなった。
そうだ、私。何もされてないとか言いながら、実はあの時椿くんに抱きしめられたんだっけ。
どうしよう。思い出すと今でもドキドキするよ……。
急に黙り込んだ私を見て、彩実ちゃんが疑うような目をしながら顔を覗き込んでくる。
「ほんとに? なんか顔赤いよ?」
「ほ、ほんとだって! ただ、パンケーキをごちそうになっただけだよ!」
だから私は変な誤解をされないようにと、同時に思い出したパンケーキのことを話した。
「へっ? パンケーキ?」
「うん。あのね、私がお腹すかせてたら、椿くんがパンケーキを焼いてくれて」
そしたら今度は拍子抜けしたような顔をする彩実ちゃん。
「ウソ……。椿くんって、料理できるの? 全然そんなイメージないんだけど」