【完】俺の隣にいてほしい。
隆太たちが愚痴っぽく文句を言うのを黙って聞きながら、ある男の姿を思い出す。


星川といえば、たしかあいつも星川だったよな。心音と仲のいい、氷上とかいう奴。


あいつも文化祭に来てたりすんのかな。


思わずこの前のコンビニでの遭遇や、嬉しそうに氷上の話をしていた心音のことを思い出してしまい、なんだかモヤモヤしてくる。


まぁ、来てたとしてもおかしくはないよな……って、何ごちゃごちゃ考えてんだよ俺。


とりあえずそいつのことはいったん忘れようと、手に持ったブラックのアイスコーヒーを一気に飲み干した。


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