【完】俺の隣にいてほしい。
メイド喫茶を出たあと、次は何かゲームでもしようという話になり、みんなで連れだって廊下を歩いていたら、いつの間にか中庭の見える渡り廊下の近くまでたどり着いた。
中庭には、楽器を持った吹奏楽部員らしき生徒たちが片付けをしている様子が見える。さっきまでここで演奏が行われていたらしい。
「おい、なんかこのあとこの中庭でバンド演奏やるらしいぜ」
「へぇー、ギャルバン? ちょっと見てみてぇな」
隆太たちが興味津々な様子で中庭へと近づいていく。
すると、その時俺はふと見覚えのある後ろ姿を発見して、思わず足を止めた。
――心音だ。
しかも、その隣にはなぜか男の姿がある。星川の制服を着た、背の高い男。
あれは……氷上だよな。
それに気が付いた瞬間、心臓がドクンと嫌な音を立てて飛び跳ねたのがわかった。
マジかよ。いつの間に……?
なんだよ、結局あいつのことも呼んでたのかよ。
しかも、二人で仲良く文化祭をまわってるなんて。
氷上と話しながらニコニコ笑う彼女を見て、ズキッと胸が痛む。
なんでそんな楽しそうな顔してんだよ……。
中庭には、楽器を持った吹奏楽部員らしき生徒たちが片付けをしている様子が見える。さっきまでここで演奏が行われていたらしい。
「おい、なんかこのあとこの中庭でバンド演奏やるらしいぜ」
「へぇー、ギャルバン? ちょっと見てみてぇな」
隆太たちが興味津々な様子で中庭へと近づいていく。
すると、その時俺はふと見覚えのある後ろ姿を発見して、思わず足を止めた。
――心音だ。
しかも、その隣にはなぜか男の姿がある。星川の制服を着た、背の高い男。
あれは……氷上だよな。
それに気が付いた瞬間、心臓がドクンと嫌な音を立てて飛び跳ねたのがわかった。
マジかよ。いつの間に……?
なんだよ、結局あいつのことも呼んでたのかよ。
しかも、二人で仲良く文化祭をまわってるなんて。
氷上と話しながらニコニコ笑う彼女を見て、ズキッと胸が痛む。
なんでそんな楽しそうな顔してんだよ……。