【完】俺の隣にいてほしい。
【side 心音】


「えっ、今度の土曜日?」


文化祭が終わって数日たったある日の放課後、椿くんといつものようにカフェでお喋りしていたら、突然椿くんが今週の土曜日の予定を尋ねてきた。


「うん。その日空いてる?」


「えっと、うん。空いてるよ」


「よかった。もし暇だったら、二人でどっかいかねぇ?」


椿くんの突然の提案に、思わず目を見開く。


それってもしかして……デートの約束?


「うんっ。行きたい!」


喜んで返事をしたら、椿くんはニコッと笑ってくれた。


うれしさのあまり、顔がにやけてしまいそうになる。


どうしよう。お休みの日に二人でデートだなんて、嬉しすぎるよ。


まさか、椿くんがそんなお誘いをしてくれるなんて。



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