【完】俺の隣にいてほしい。
思いもよらない彼の返しに、わけもなく照れてしまう。
長年の片思いだなんて……。
「はっ? 片思いって、何!?」
「どういう意味? だって、付き合ってたんじゃ……」
「とりあえず行こうぜ」
驚く友達をよそに、椿くんは私の手をサッと取ると彼らのほうに向きなおって。
「詳しいことはまたあとでな」
それだけ告げると私を連れて、そのままスタスタと歩き出した。
「お、おいー!」
「待てよ椿―!」
隆太くんたちの声を背に、自分も椿くんについて歩いていく。
なんだか嬉しいような、照れくさいような……。
だけど、再び彼とこうして手を繋いでいられることが、すごく幸せだなと感じる。
大好きな彼の隣に、今度は本物の彼女として並べるようになったんだ。
勇気を出して、思いを伝えてよかった。またこの場所に戻ってこられてよかった。
彼の手の温もりを感じながら、心の中で強くそう思った。
.
*
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長年の片思いだなんて……。
「はっ? 片思いって、何!?」
「どういう意味? だって、付き合ってたんじゃ……」
「とりあえず行こうぜ」
驚く友達をよそに、椿くんは私の手をサッと取ると彼らのほうに向きなおって。
「詳しいことはまたあとでな」
それだけ告げると私を連れて、そのままスタスタと歩き出した。
「お、おいー!」
「待てよ椿―!」
隆太くんたちの声を背に、自分も椿くんについて歩いていく。
なんだか嬉しいような、照れくさいような……。
だけど、再び彼とこうして手を繋いでいられることが、すごく幸せだなと感じる。
大好きな彼の隣に、今度は本物の彼女として並べるようになったんだ。
勇気を出して、思いを伝えてよかった。またこの場所に戻ってこられてよかった。
彼の手の温もりを感じながら、心の中で強くそう思った。
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