【完】俺の隣にいてほしい。
それから数日後。
放課後、いつものようにカバンを持って教室を出た私は、そのまままっすぐ下駄箱へと向かった。
靴を履き替え昇降口を出ると、なんだか少しドキドキしてくる。
校門の前まで来ると、今日もまた眩しいオーラを放った金髪の彼が出迎えてくれた。
「お、お待たせっ、椿くん」
私が声をかけると、椿くんは片手にスマホを持ったまま、フッと優しく微笑む。
「おつかれ、心音」
そのまま私の隣に並ぶと、ゆっくり歩きだす彼。
椿くんは約束通り、最近毎日こうやって私のことを学校まで迎えに来てくれる。
寄り道をする時もあれば、一緒に帰るだけの時もあるけど、なんだかまだ二人きりには慣れなくて、少し緊張してしまう。
だけど、決してそれが嫌というわけではなくて。
なんだろう。不思議な感じ。
もちろんこれが、椿くんの女よけのための彼女のフリだってことはわかってるんだけど、今のところ、毎日すごく平和な時間が流れていることは確かだ。
放課後、いつものようにカバンを持って教室を出た私は、そのまままっすぐ下駄箱へと向かった。
靴を履き替え昇降口を出ると、なんだか少しドキドキしてくる。
校門の前まで来ると、今日もまた眩しいオーラを放った金髪の彼が出迎えてくれた。
「お、お待たせっ、椿くん」
私が声をかけると、椿くんは片手にスマホを持ったまま、フッと優しく微笑む。
「おつかれ、心音」
そのまま私の隣に並ぶと、ゆっくり歩きだす彼。
椿くんは約束通り、最近毎日こうやって私のことを学校まで迎えに来てくれる。
寄り道をする時もあれば、一緒に帰るだけの時もあるけど、なんだかまだ二人きりには慣れなくて、少し緊張してしまう。
だけど、決してそれが嫌というわけではなくて。
なんだろう。不思議な感じ。
もちろんこれが、椿くんの女よけのための彼女のフリだってことはわかってるんだけど、今のところ、毎日すごく平和な時間が流れていることは確かだ。