【完】俺の隣にいてほしい。
聞かれた私は、先ほど見つけて気になったぬいぐるみが置かれている台の前までゆっくりと歩いていく。
「この、白いクマとか、すごく可愛いなぁって」
そう言って私がふわふわの白いクマのぬいぐるみを指差したら、椿くんは興味深そうにその台の中をじーっと覗き込んだ。
「ふーん、これか」
「キャーッ!!」
するとそこで、突然どこからともなく甲高い叫び声が聞こえてきて。
その声にハッとして振り返ったら、すぐそばに南女の制服を着た女の子三人組が立って、指差しながらこちらをジロジロ見ていることに気が付いた。
「ちょっとあれ、緑丘の椿くんじゃない!?」
「ほんとだ! やっぱ超カッコいい!!」
その様子を見て、椿くんは本当に人気があるんだなとあらためて知る。
この前も追いかけられてたみたいだけど、南女の子たちの間では有名なのかな?
「ねぇ、隣にいる花園の子って、彼女かな?」
「ウソッ! 椿くん彼女できたの? ショック~!」
だけど、続けて彼女たちが口にした言葉を聞いて、思わずドキッとして変な汗が出た。
そ、そっか。私、彼女に見えるんだ。っていうか、彼女のフリしてるんだった。
でも、私みたいな普通の子が椿くんの彼女だっていったら、あの子たちはどう思うのかな?
正直ちょっと怖いような、不安なような……。
「この、白いクマとか、すごく可愛いなぁって」
そう言って私がふわふわの白いクマのぬいぐるみを指差したら、椿くんは興味深そうにその台の中をじーっと覗き込んだ。
「ふーん、これか」
「キャーッ!!」
するとそこで、突然どこからともなく甲高い叫び声が聞こえてきて。
その声にハッとして振り返ったら、すぐそばに南女の制服を着た女の子三人組が立って、指差しながらこちらをジロジロ見ていることに気が付いた。
「ちょっとあれ、緑丘の椿くんじゃない!?」
「ほんとだ! やっぱ超カッコいい!!」
その様子を見て、椿くんは本当に人気があるんだなとあらためて知る。
この前も追いかけられてたみたいだけど、南女の子たちの間では有名なのかな?
「ねぇ、隣にいる花園の子って、彼女かな?」
「ウソッ! 椿くん彼女できたの? ショック~!」
だけど、続けて彼女たちが口にした言葉を聞いて、思わずドキッとして変な汗が出た。
そ、そっか。私、彼女に見えるんだ。っていうか、彼女のフリしてるんだった。
でも、私みたいな普通の子が椿くんの彼女だっていったら、あの子たちはどう思うのかな?
正直ちょっと怖いような、不安なような……。