【完】俺の隣にいてほしい。
その後も椿くんは次々とシュートを決めて、ステージをクリアしていく。
その姿に思わず見とれてしまいそうになる。
もちろんこれはゲームだけど、普段男の子がスポーツをする姿なんてまったく目にする機会がないので、シュートを決める椿くんの様子は私の目にとても新鮮に映った。
「お疲れ様。椿くん、ほんとにバスケ上手なんだね」
ゲームが終わったあと、私が感心したように言ったら、椿くんは少し暑そうにワイシャツの襟元を手でつかんでパタパタしながらフッと笑みを浮かべた。
「まぁな。最近あんまやってないから、もうだいぶ鈍ってるけど」
「そうなの? すごかったよ」
そう言って彼にブレザーとカバンを手渡す私。するとその瞬間、どこからか大きな声がして。
「あーっ! おいあれ、椿じゃねぇ!?」
今度は男子の声だと思い振り返ったら、なんと、向こう側に緑丘の制服を着た派手な男子4人組がこちらを見ながら立っていた。
彼らは私たちの姿を見つけるなり勢いよくこちらに駆け寄ると、椿くんに向かって声をかけてくる。
「何やってんだよお前! ゲーセンデートか⁉」
「つーかお前、いつのまに女できたんだよ! 聞いてねぇぞ!」
それを聞いて、なんとも気まずい気持ちになる私。
ど、どうしよう……。この人たちは、椿くんの友達だよね?
なんか私、誤解されてるみたいだけど、いいのかな?
その姿に思わず見とれてしまいそうになる。
もちろんこれはゲームだけど、普段男の子がスポーツをする姿なんてまったく目にする機会がないので、シュートを決める椿くんの様子は私の目にとても新鮮に映った。
「お疲れ様。椿くん、ほんとにバスケ上手なんだね」
ゲームが終わったあと、私が感心したように言ったら、椿くんは少し暑そうにワイシャツの襟元を手でつかんでパタパタしながらフッと笑みを浮かべた。
「まぁな。最近あんまやってないから、もうだいぶ鈍ってるけど」
「そうなの? すごかったよ」
そう言って彼にブレザーとカバンを手渡す私。するとその瞬間、どこからか大きな声がして。
「あーっ! おいあれ、椿じゃねぇ!?」
今度は男子の声だと思い振り返ったら、なんと、向こう側に緑丘の制服を着た派手な男子4人組がこちらを見ながら立っていた。
彼らは私たちの姿を見つけるなり勢いよくこちらに駆け寄ると、椿くんに向かって声をかけてくる。
「何やってんだよお前! ゲーセンデートか⁉」
「つーかお前、いつのまに女できたんだよ! 聞いてねぇぞ!」
それを聞いて、なんとも気まずい気持ちになる私。
ど、どうしよう……。この人たちは、椿くんの友達だよね?
なんか私、誤解されてるみたいだけど、いいのかな?