【完】俺の隣にいてほしい。
眉をひそめ、声を大にして訴える優里亜ちゃん。
だけど、私は彼女の口から飛び出してきた『キス』というワードにわけもなくドキッとしてしまう。
恋愛経験がほぼゼロに近い私にとっては、キスなんてものすごくハードルが高いことのように思えるんだけど、経験値の高い優里亜ちゃんにとってはそうじゃないみたい。
そっか……。優里亜ちゃんの中で、付き合って約一か月でまだキスをしてないっていうのは遅いって感覚なんだ。そういうものなのかなぁ。
なんてあれこれ考えていたら、彩実ちゃんが不思議そうな顔で聞き返した。
「えっ、それって遅いの?」
彩実ちゃんも私と同じことを思ったみたい。
「遅いよ~っ。今まで付き合った彼氏とは、一か月でキスなんてとっくに済ませてたもん。キスしたいとも思ってくれないなんて、魅力がないのかなって不安になるじゃんっ」
「そんなっ! 優里亜ちゃんに魅力がないわけがないよ!」
「そうそう。優里亜のことが好きだから、慎重になってるだけなんじゃない? それだけ大事にされてるってことだよ。チャラいよりよっぽどいいじゃない」
落ち込む優里亜ちゃんを、私と彩実ちゃんで一生懸命フォローする。
「そうなのかなぁ~。だったらいいんだけど……」
だけど、私は彼女の口から飛び出してきた『キス』というワードにわけもなくドキッとしてしまう。
恋愛経験がほぼゼロに近い私にとっては、キスなんてものすごくハードルが高いことのように思えるんだけど、経験値の高い優里亜ちゃんにとってはそうじゃないみたい。
そっか……。優里亜ちゃんの中で、付き合って約一か月でまだキスをしてないっていうのは遅いって感覚なんだ。そういうものなのかなぁ。
なんてあれこれ考えていたら、彩実ちゃんが不思議そうな顔で聞き返した。
「えっ、それって遅いの?」
彩実ちゃんも私と同じことを思ったみたい。
「遅いよ~っ。今まで付き合った彼氏とは、一か月でキスなんてとっくに済ませてたもん。キスしたいとも思ってくれないなんて、魅力がないのかなって不安になるじゃんっ」
「そんなっ! 優里亜ちゃんに魅力がないわけがないよ!」
「そうそう。優里亜のことが好きだから、慎重になってるだけなんじゃない? それだけ大事にされてるってことだよ。チャラいよりよっぽどいいじゃない」
落ち込む優里亜ちゃんを、私と彩実ちゃんで一生懸命フォローする。
「そうなのかなぁ~。だったらいいんだけど……」