先生、私のこと好きでしょ?
「ーーーー綺麗だ」




呟いた声の主は、私の好きな人。




「ーー蓮さんっ、私変じゃ……っ」







蓮さんが私の目の前に跪いた。



左手を取られてその指先にキスをした。





ドキッーーーー。




人前なのに、平然とキスをする蓮さんに
止まらないドキドキ。






「案外キザね、蓮。

次はワンピースかなっ。
さあ蓮どいて!」




わっ、あげはさんっ!


跪いた蓮さんを押しのけて、私は連行された。





衣装がズラリ、と並んだ衣装部屋。



ここ、服屋さんじゃ無かったかな?


まるで、衣装部屋だよ。
何着あるか分からない数の服や靴、バックで溢れている。



メイクは、人がたくさん居たけど
着替えはさすがに入れないらしい。

特別ルームには、あげはさんと私。






「ーー緊張してる?
大丈夫よ、しかしあの蓮が本気になる子が現れたのにビックリだけど。


保健医とか、成り立つの?

ツバ付けて直せとか言わない?
アイツならありえるなっ」


当たってますが、、さすがお姉さん。


私は何も言えないでいた。


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