先生、私のこと好きでしょ?
つか、ここ、ショッピングモールですよ。
気づいてる?蓮。


「人前です!」


人前で、なんつー恥ずかしいことを。

周りを見渡したら人だらけ。
赤い顔して俯く人達。

あー絶対見られてた。


恥ずかしい。
赤い顔、何だか暑さが増す。



「喉カラカラだよ、蓮ーー」



ちょっと甘えてみる。


「あー確かに、なんか飲むか?
つか、昼だし店入るか?」


気づいたらお昼過ぎ。
だからかな、朝食べた筈のご飯。

もう、今はスカスカのお腹。


「うん、お腹空いたっ」



たまにはーーーー





甘えるのもいいかも、知れない。




私は蓮の手を握った。
自分から大胆に手を繋いだ。

なんだか、暗かった気持ちが今はニッコリ。






「俺、好きだわ。

ゆあの笑顔」





呟いた小さな声。
逃すわけ無かった。


これ以上の嬉しい言葉はない。

私だって、、



「蓮の笑顔が好き」





照れた蓮の横顔が可愛くて、私はまたニコニコが止まらなかった。




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