先生、私のこと好きでしょ?
「はいはい、そこまで。

ゆあが誰と居ようが、赤松には関係無いから。


ゆあの彼氏は俺よ?」



私を庇うように、前に出てくれたのはーー蓮だった。




泣きそうな私。



煌に責められた気がして、いけない気分に陥って消え入りそうだった心はーー


変わらず、ドキドキした胸の内。

「ーーーー俺はずっと前からゆあが好きだった!!」




公衆の面前だよ。

周りは賑やかだけど、こう言うのはみんな何故か耳がいい。

その証拠にーーーー



「うわっ、マジ告白だから!!」





そうーーこう言うのだけ、声ちゃんと聞こえるんだから不思議。



むしろ、知らないフリして欲しかった。


「ーーごめんなさいっ、煌とはずっと幼なじみだよ」




これだけは本当。

ずっと幼なじみ。


今まで、幼なじみ以上に見れたこと無かったから。

ドキドキはした。

それは認めるだけどーーーーーー。





「合宿の買い物に来たんだ。
幼なじみとして、居ていい?
つか、いる。
つか、居座るっ」




え!決定!?


< 112 / 219 >

この作品をシェア

pagetop