先生、私のこと好きでしょ?
ーーーーーーーー
不自然な椅子の配置に、私は内心穏やかじゃない。


なんて言うんだっけ、こう言うの。




「なんか、三角関係みたいな椅子の配置だな」





蓮、そうだよ。


2人椅子の目の前に1つの椅子。






隣合わせに座った2人と
目の前の私。





なんでこうなったか、知りたいし。
泣きたいーー。






「ーーゆあが、よく見えて俺嬉しいよ!
隣にやばいのいるけどっ」





バチっ!






煌、隣の蓮に悪意のある含み方。







「ゆあ、大丈夫。
俺は気にしないからっ、つか見えない、聞こえない、どうでもいい」







バチっ!






蓮、絶対気にしてない訳ない。
だってなんかーーーーイラついてるから。



なんだろう、獣に挟まれた私って感じ。

まるで"うさぎ"だ。






やばい、喉が渇く。


「すいません、お水!!」





今の状況に、水分は必要。


蓮との初デートに、煌がいる。




「ーーーーせっかくの"初デート"邪魔してごめんな」




煌はニコニコしながらそう言った。



絶対思ってないわ。
だって、イキイキしてるから。


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