先生、私のこと好きでしょ?
「蓮が好き」



2人っきりの時は、蓮って呼ぶからね。


「本当にゆあは、小悪魔だと思うよ。
行くぞ、ゆあ。

離れるなよ」



蓮の手が、私の手を掴んだ。



優しい手に、嬉しくなって
さらに、好きになりました。


「先生、私のこと好きでしょ?

私も先生のこと好きっ。
これからも、ずっと!!」



素直な言葉は、ずっと響いて行くんだよ。


これからも、継続する優しい関係。

「好きに決まってるだろう。
絶対離さないからなっ」



先生がじゃないーー。



「私だって、先生を離してあげません!!」



独占欲が、あるのは先生だけじゃない。
私だって、先生の本当に優しい1面を知ったら、私だけに見せる顔を知ってしまったら、後戻り出来ないからーー。



こんなにも好きで溢れてる。

だから、ちゃんと言おうーー。










「煌。」






あのレストラン前の椅子に、スマホを弄ってる煌がいた。



「ゆあ」










「煌、ごめんね」






あなたに、気持ちを伝えたい。





「いや、そんな待ってないから」






違うの、違うの煌。





「違うの、煌。


本当にごめんなさい。
私、煌を幼なじみ以上に見れないから。
私、先生が好きだからっ」


言った。




確かに言った。




言えたーー。




ねー煌。




私の声、聞こえてますか?



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