先生、私のこと好きでしょ?
「やっと買えた。

先生達、大丈夫かな?」


混雑した店内から、脱出した私。


蒸し蒸し暑い店内にいた私は、真っ赤な顔だっただろう。

カラカラに乾いた喉。





喉乾いたな。






不意に触れたレモンティのペットボトルが、頬に触れた。




ひゃっ!




冷たい。



だけどそれすら、ただ心地よい。


暑かった店内から、出て頬に触れた冷たい冷たいレモンティ。


「お疲れ様。
暑かったろ、喉乾いたかなって買って来たぞ」



やっぱり先生。



大人な気遣いに、キュンとなる胸の内。


そばに、缶コーラ飲んでる煌がいた。



「遅くなりました。
レジが混んでて」


多分言わなくても、分かるであろうことだけど、一応ーー言うことにした。


「あー、分かるわ。

だからこそ、行かせたからな。
用事は済んだし行くか」



混んでるからこそ、行かせたってこと?

不意にいたはずの2人の男の子は居なくなっていた。


レジの合間に、帰ったのかな?

そうだよね。

同じ場所にずっといるわけないし。

「ーーゆあは、どこいても目を惹くよな。
だから合宿時は、赤松と目を光らせて置くことにした!」



はい?


え、なに?



2人共、ドヤ顔だけど。


さっきまでの剣幕は?



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