先生、私のこと好きでしょ?
「ならーー俺の知らない話すんなよ。
楽しげにさぁ、赤松と話してたのアレ悲しかった。

俺が知らない小さな時のゆあ。

赤松が知ってるゆあの好きなお菓子とか、1番に俺が知りたかった」



それってーー。。





ヤキモチ??








俺様先生がヤキモチを妬いた。


それがなんだか、嬉しくてーー不安が一気に消されてく。



「先生、可愛いですっ」




イタズラっぽく言ったの許してっ。



真っ赤になる先生は、まっすぐ歩いてくるーー。



どんどん距離が近くなり、不意に取られた指輪のキャンディ。



「今はこれで勘弁して。
だけどーー左手の指には、いつか一生外れない指輪あげるから」



一生外れない指輪。。


まるでーー先生からのプロポーズみたいで、悲しみから一変、暖かい気持ちになったの。






暖かくて気づかなかった。


今度は煌に、影が差したのがーー。







大好きな人だから気づくことがある。





その人が悲しいのが、手に取るほどに分かるから、直ぐに異変に気づいてあげられるからーー


だからこそ、直ぐに手を差し出すことが出来るから。





だけどーー気づかなかった。





先生が好きで大好き過ぎて、気づけなくてごめんね。



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