先生、私のこと好きでしょ?
「赤松には、妬いてたのは認める。
過去のゆあは、俺には知らない。
だけど、今のゆあなら俺が1番知ってる。

俺にしか見せない表情を、赤松より俺のが、知ってるよ」



ーー!!
そう言い振り向いた先生の顔は意地悪で。





分かってる。
意外にも、先生の前でする可愛いゆあを。
近くで目の当たりしたんだから。

普段見せない可愛い表情。



悔しいけどーーこれが現実なんだ。


「合宿、昼間は守るって話したけど、俺はいつだってゆあを守ってます!」



そうだよ。

小さな時からずっと守って来たんだ。


先生が、現れるまでずっと。


計算外だった。


ずっと、誰にも近づけさせない様に守ってきたのに、ある日ーー悪魔が忍び寄った。






「悪魔って俺か?」


ーー。まじ怖い。

心ん中読むなよ。


セリフにないことまで、読む悪魔先生を見た。

「人の心ん中読むの辞めてください!」


一応、相手は先生。
ここは敬語しかない。

だけどーーリアルに、、





「いや、赤松の心ん中スケスケだよ」


わかりやすい俺が1番嫌いかも、知れない。




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