先生、私のこと好きでしょ?
傍にいたゆあが大人になるのは、見守ったきた俺から見たら1番いいはずなんだけど。


どうにもーー行き違うのは、何故だ。


「見て見てーー、みんな美味しそうで迷うよっ」



両手いっぱいのお菓子に、思わず笑顔になった。
溢れて零れそうなお菓子の山。
いくら、上限ない言ってもやりすぎでは、と思った。


「たくさん選んでいいぞ!!
合宿は1日じゃないからな」


たしかに1日ではないけど。



「ゆあ、甘いもんばっか食って水着来たらやばいんじゃない?」

なんて軽く意地悪言って見る。


案の定固まるゆあ。



忘れてた、って顔だ。



「え、やばいそれ」



見て居て飽きない性格。
アタフタしたとこも、みんな、可愛い。



きっと俺、こん時ーー優しい顔してたと思う。


小さな時からずっと見守ってた。


小さな時からずっと守ってやるって決めてた。

「赤松、心配しなくてもゆあは、俺と運動するからしっかり体型キープだ!」


あんた、保健医だろう。

いつ、ゆあと運動出来る日があるのか。



ニヤリ、と笑う先生にハッ、とした。




まさか、先生ーーゆあにちょっかい出してないだろうな。


不安ーー。



やっぱり思った。


史上最強嫌いな奴は、コイツだって。。




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