先生、私のこと好きでしょ?
気づいたら日が暮れようとしていた。

買い物はもうないかな。

むしろ、2人の行く末がどうにも気になる自分。


2人は仲良く手を繋いでる。

入れない溝がそこには広がっていた。

「ゆあ、今日も泊まりなっ」


ーー!!まさかの爆弾発言に、顔を上げたらゆあの顔は真っ赤になっていた。



ゆあ、、。


そんな顔するな。



そんなんじゃ無かったじゃん。


恋とは無縁だった時が懐かしく思うよ。




「はい、一緒に居たいなっ」




聞いて居られない。






「俺、帰るわ。


またな、ゆあ、バイバイ」







我慢できなくなった俺は、ゆあの顔すら見ずバイバイした。



ゆあ、気づいてーーーー。





「あ、煌。
ありがとう、バイバイっ!!」




気づいてよ。


笑顔で、バイバイしないで。


ゆあの顔見ず、バイバイした俺を気遣ってよ。


可笑しいな、って気づいてよ。




だけどーー。





君は気づくことなく、先生に笑顔を向けた。






やけに寂しくなって、泣きたくなった。





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