先生、私のこと好きでしょ?
「ーー蓮。
近いよっ」


間隔はものの数秒で、近くなり間近にあるのは真っ赤な顔のゆあ。


疲れてるなら、休ませてあげたい。だけどーーそれとは違うなにか。

休ませたい。
だけど、構いたい。

「ーーキスしていい?」

これが最後の駆け引き。
このキスを最後に、疲れるゆあを解放してあげたい。

「うん。
あのね、蓮。優しくしてねっ」






本当に、ゆあは小悪魔かと思う。


そういい、目を閉じたゆあ。


なんか、緊張する。
優しく?
難しいーー。

だけど、気持ちならたくさん入れることが出来る。


君を好きな気持ちはーー
あの日から変わって居ないから。









君と出会った公園でーー






目を逸らさず俺を見ていた瞳に、
一瞬で恋に落ちた。






女とか、俺を避ける人種なハズ。
誰もが怪我した自分に、手を差し伸べるやつはいない。



そんな中。


ゆあは違った。


まっすぐ見て、とても心配そうなゆあ。


君の心には、悪は居ない。

真っ白で、とても純粋に思えた。

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