先生、私のこと好きでしょ?
「はあ、美味しかったなっ。
蓮、大好き!!」


君の笑顔が、好き。

パソコンのことなんか、頭ん中から抜け落ちていた。


食器を片付けて、洗い物。

リビングに戻ったら、ゆあはソファで小さな寝息を立てていた。

寝てるーー?





もしや、今がチャンス?




俺は部屋に戻ってノートパソコンを手に、後、ブランケット。



ノートパソコンをコトン、とテーブルに置いて立ち上げている間に、ゆあにブランケットをかけた。



ブランケットをかけられたことすら、分からないゆあは、相当疲れているみたいで。


瞼が光ってる。


君はいつも、光っている。



いつも、輝いた瞳を見せてくれた。





立ち上げたパソコンが、メールの通知を教えた。



もちろんそれは、おじさんのメール。





開いたメール。







逆光に映る俺と、ゆあは曖昧。

少しブレてるが、ブレてる感じが本物だと教えてる。


本当に、これは、俺らだ。




送り付けたのはーーー赤松。


それで間違いない。



なあ、赤松。


好き過ぎてついに壊れたか。


だけどーーこれは単なる始まりに過ぎない。



校長のパソコンは、いつもロックがかかってる。



簡単に入り込めない場所に、奴は侵入した。


赤松煌ーー。




許さないからな。


俺達の幸せの中に入り込む侵入者。




追い払ってやるーー。



追い出して追い出して
ゆあには、触れさせない。


俺はゆあの頭を撫でた。



「ゆあ、おやすみ」





君が大切ーーーー。



必ず、ゆあを守るよ。



*蓮side終わり*

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