先生、私のこと好きでしょ?
絶対行かないからな!
そう意気込んだものの、、。



ゆあに会いたい。
それが勝ってしまった俺は、財布とスマホを持ちーー悪魔先生が待つ自宅に向かった。


やっぱり幼なじみが心配。
幼なじみは嫌だ、なんて言いながらーーゆあを心配してる自分に、少し腹が立つ。


やっぱり幼なじみは、切っても切れない関係。

ゆあを知ってるのは、自分だ。

悪魔先生が、知らないゆあを知ってるのは自分。


だけど悔しいことに、過去のゆあしか知らない。

今のゆあが分からない。

今のゆあを何一つ知らないんだ。


だから、今のゆあに少しでも近づきたい。

写真の中のゆあ。

いつも、同じ笑い。
先生といる時見たいな照れた顔は見せない。





悔しいーー。


今回も、合宿も悪魔には負けないーー。

いつだって近い場所にいる俺は、悪魔なんかに負けやしない!


拳を握ってガッツボーズ!!








「あ、きたきた煌くん!
ここだよ!」




名前を呼んだのはゆあじゃない。
悪魔だーーーー。




あー、嫌いなアイツ。


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