先生、私のこと好きでしょ?
「何、あの人。
意味分かんないっ」


「確かに鈍感だよな。
今井は苦労するわ!」


なんか、今ーーーー、煌なんか言わなかった?

だけどーー煌は、もうすでに見学体制に入ってる。
さすがにドッジボールは、突き指は無理。


「先生、ドッジボールで怪我した場合どうしたらいいですか?」





男子が、なんだかーーーー騒いでる。


「保健室があるだろうがっ」

先生は、あの先生の噂を知らないんだろうか。

「ーーーー先生。
保健室の先生が怖いんだけど、知らないの?」


「怪我したら、追い出されるんだよ?」

みんな口々に文句を言い始める。

だけどーーーー、あの先生、笑ってた。


よろしくって言ってたよあの人。

なんだか、おかしな人が来てしまった。

「大丈夫です。
私、絆創膏あります。
ついでに消毒液もーーーーっ」


男子が、こっちを見てる。




「よし、頑張ろうぜ!
ドッジボール!!」


「楽しみだね、ゆあちゃん!!」

あれ?

あれれ?

なんか、やる気出てきたけど。

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