先生、私のこと好きでしょ?
「はいはい、バーベキューの準備出来てるわよ!」


あげはさんに連れられ広い庭に集まった。

この人達がーー"龍神"ーーーー。

最強と言われた暴走族か。


煌はそう人達とは、縁が無かったから知らなくて当然。
だけど女子はイケメンには目がなく、かなりの確率で噂されーー、広まった。


だけどーーもうひとつの噂はまだ解かれていない。

「あの、龍神達が守ってきたお姫様って、今はーー」



気になる。

みんなに愛されていた"お姫様"の存在。


ここには、その子はいない様に思う。
女の子は、あげはさんと私の2人だけ。


肉や野菜を焼いていたみんなの手が止まる。



え!
なんか、やばいこときいたかな?




焦る私。

戸惑いを隠せない。



「あー、あげはなら白が付き添って病院いるよ。もうすぐだよな確か」



も、もうすぐーー?

病院?


え、具合悪いとか?


みんなの顔から笑顔が消える。






え、心底心配。


まずいこと、聞いたかもって内心パニック起こしそうになっていた。














「なーにー!!!!生まれたーー!!?



マジかよ!!みんな生まれたってよー!ほれ、証拠証拠!」









びっくりした。


シュウさんが突然大声出すから。









え、って言うかーー今なんて。





見せられたスマホ。



覗き込んで、あ、と気づいた。






長い髪の女の子が赤ちゃんと映ってる。


その横の青年は、涙を流していた。





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