先生、私のこと好きでしょ?
「ずっと長く付き合えば付き合うほど、プロポーズのタイミング分からなかったから。
もし、プロポーズするなら赤ちゃんが出来る時って考えてた」


えっとーーーー。


周りを見渡したら、頷く面々。


え、分かるの?



「だって、レイは赤ちゃん嫌いじゃん!」


少し泣き顔のあげはさん。

「誰も赤ちゃん嫌いって言ってないし。
どう扱っていいか分からないから、苦手なだけで、嫌いじゃない。

それに、自分の子なら可愛いろ」



そうだよあげはさん。

あげはさんが不安に思うのは、わかるけど。

きっとーーレイさんなら大丈夫。



レイさんがそっと近づいて、優しくあげはさんのお腹を撫でた。

耳を押し当てる。




「早く産まれてこいよ。
それまでに、立派なパパになるからな」




ほら、大丈夫ーー。




あげはさんは、レイさんに抱きつき泣いた。



仲直りしてよかった。


やっぱり龍神は、強くて優しい人達なんだ、と。



ほっこりした表情で、見守った。



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