先生、私のこと好きでしょ?
5、始まった奪い合い

渡さないアイツなんかに*煌side*

「あげはさんってーーーー「赤ちゃんが生まれた方のあげはな」



そっかぁ、あげはさんって2人いるんだ。


ふんわりと笑うその顔には、吹っ切れた顔がわかる。

龍さんにとってあげはさんは、過去の人なんだ。




こんな強いひとはいるだろうか。
聞いていいんだろうかーー。




「俺達は付き合ってた時期もある。
白と奪い合いしたり、あげはを傷付け泣かしたこともある。



付き合ってもどうにもうまく行かない。
最初から違っていたーー。
最初からすれ違っていた。


だから、、





身を引いた」








少しだけ寂しそうな、龍さんの顔。




「辛い思いをするなら、お前も彼女を諦めた方がいい。

だけどーーーーそれでも諦めないで頑張るなら、頑張れ。


俺の代わりに想いを貫けよ」





俺の代わりに想いを貫けよーーーー。







想いを貫く。。



龍さんの言葉は、重かった。

だけど、背中を押された気がした。



だからーー。






「はい、ゆあが好きだからこの想いを貫きます。ありがとうございます!!」




龍さんのおかげで決心は出来た。


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