先生、私のこと好きでしょ?
「明日合宿なんだってな。
悪い狼から守ってやれよ。
まあ、言われなくてもするだろうがな」


そう言い龍さんがタバコを加えた瞬間ーーー横からひょい、と手が伸びてタバコを奪うと胸ポケットにしまうレイさんがいた。



「龍。
タバコ没収な」






「はあ!?
なんで!?」


ヘビースモーカータイプの龍さん。
胸ポケットの中にはタバコが3箱見えている。


「あげはが妊婦なんに、龍はタバコ吸うの?
マナーもへったくれもないんかい!
だからこれは、没収な!」


口に加えたばかりのタバコ。

没収されかけたタバコを、ひょい、とレイさんの手から奪い取る龍さん。



「バカか。
こんな広い庭だぞ?

タバコ吸ったぐらいで、何がどうなる?
離れて吸えば問題はない!
俺達は、男の話の真っ最中だからーー。


用事あれば呼べよ。
じゃあな「ーー龍」






そう言う龍さんは、俺を引っ張り歩き出す。







そんな龍さんを止めたのはーーレイさんで。









「吸いすぎは万病の元だからな!」





なんて、ビシッと釘を刺されてる龍さんにーー、少しだけ笑ってしまった。



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