先生、私のこと好きでしょ?
「は?
6時間!!?」

いや、無理。
絶対無理。

「大人しく寝てろよ。
送ってやるからっ」


先生は少しぶっきらぼうにそう告げた。
めんどくさそうにも、思える。
だけどーーダメな俺にも優しくて
この人ならゆあを任せてもいい気がしたんだ。



「赤松くん、ジュース飲みたいな」




は?


いきなりくん付け?
しかも、ジュースを買って来いと。
いや、テーブルの下のクーラーボックスを見た。


確か、ジュース入ってた。



俺はクーラーボックスを開けた。




あ、コーラ。


「俺ファンタ飲みたいな赤松くん」




は?



手に取ったコーラ。
クーラーボックスの中身には、ファンタは無かった。



「先生、ファンタないよ。

コーラならあるよ」



俺はコーラを掴んで先生に渡そうとした。


「俺さ、赤松くんが買ってきてくれたファンタが飲みたいな。
まっすぐ歩いて15分の場所に自販機あるからさあ。

行って来てよ!」



ムカッ。

歩いて15分だと?
炎天下に歩けとーーーー。




言い返してやるつもりで、キッ、と睨んだら。


「キスしょうとした代償はデカいよ」




言い返されたーーーー。



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