先生、私のこと好きでしょ?

悪の巣窟、悪魔の願い。

「ごめんね、ゆあちゃんっ」
そこには、今井くんも居て謝っていた。
あたしは、なんで謝ってるのか分からず、首を傾げた。


「木村が、怒って今井にボール投げたのが当たったみたい。
軽い脳震盪らしく、休んでなっ」


煌はそう説明すると、数回頭を撫でた。

安心する手。
小さな頃は、余り変わらなかった手がーー
今は大きく暖かい。

「ーーーーごめんゆあちゃん。
ゆあちゃんに、なんかあったら俺沙月ちゃんに殺される!!」

沙月ちゃんにーーーー?

まさか、まさか。

いくらなんでも、、




バン!!






「ゆあ、大丈夫?
目覚めたの?無事で、良かったよ。
保健室なんてデンジャラスゾーンにいるから意を決して来たけど、先生いないね。

居たら、めちゃくちゃ睨まれそう。」

そこには、激しく同意。

「あ、沙月ちゃん。
ごめんね」

今井くんーーーー。

「あ、木村のこと?
元々助けてくれた訳だし、ありがとうね。
あ、あたし先帰るから!」

沙月ちゃんーーーー?

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