先生、私のこと好きでしょ?
だけど、、
「ゆあ、並ぼうぜ。
あっち、集合だってさ!」

近づく速度も

触れる手も

全て強引でーー



少し戸惑う自分が、いる。



煌は小さな時から幼なじみ。



そう、"幼なじみ"。



ただ、それだけ。





「赤松」







ーー!!







引き戻された体は、先生の胸の中に治まる。






「ゆあに触れる時は、俺の許可が必要なん知らないわけないよな?」



賑やかなグランドが急に静かになった。



「じゃあ、ゆあに触れます。
並ばなきゃいけないし。
俺は"同じクラスメイト"ですから」




ニコニコ顔の煌。



少し機嫌の悪い先生を、後ろに見つつ
私は煌に手を引かれていた。


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