先生、私のこと好きでしょ?
「明日、挨拶に行こうと思う」




私はばっ、と顔をあげた。

私は先生と最後になると思った。

さよならしなくちゃいけない、と思った。


「いつ、さよならするって言った?
ちゃんとしなくちゃいけないのは、俺の方だった。

帰ったら、ゆあのお母さんに会いに行くよ」





私は優しい先生の胸に抱きついて泣いた。


離れなくていいーー。



そうだ、先生はこう言う人だった。



「ーーー先生、私のこと好きでしょ?」






「うん、当たり前」





そうーーーーーー

だよね。。





何も心配は要らない。



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