先生、私のこと好きでしょ?
きっとこの先ーー関わることはない。

普通の何気ない日常に、なる筈だったーー。









あれから、一ヶ月。


保健室の先生が、怪我して入院のため新しい保健医がやってきた。


なんでも、イケメンらしい。


だけどーーーー数日経ち誰も保健室に近づかなくなった。

キャーキャー騒いでいた女子も、怪我した生徒さえ近づかなくなった。



「なんか、新しくきた保健医やばい見たいよ?」



沙月ちゃんと、お弁当を食べていた私はーーーーキョトンとしてしまった。


やばいーーー?


「何が?
ただの保健医さんでしょ?」

だって、先生は先生。
何が、やばいのか分からず首を傾げた。



「怪我した生徒に、"仕事増やすな、ツバ付けて直せよ!"とか、冷たくあしらわれたらしいよ?
最初騒がれてたけどーーーー女子にも"ブス共消え失せろ"とか、言って、まじ不評。

あり得なくない?」


ーーーーまじですか?
私、怪我多いのにどうしょうーー。

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