先生、私のこと好きでしょ?
「水着楽しみにしとくな」

ーーーードキッ。

あり得ない。
ただ、怖いだけの先生が、今はーー。

「ーーーーゆあ?
どうした?」


気になるーーーー。

「何でもないっ。
沙月ちゃん、水着持ってる?」

私達は、廊下を歩いた。




「ーーーー、ないな。
買いに行く?」


「あ、なら、ダブルデート行こうよ。
一度して見たかったんだ。
放課後デート!」

今井くん、イキイキしてるな。

「あ、でも、今お金ないしな」

「ねっ」

急に水着とか、水着代ないしな。

沙月ちゃんも、続いて頷いた。
いきなり水着必要なんて、言われてもーー。

「そんなの、買うに決まってるじゃん。
可愛い彼女のためにさあ」

「そうそう」

二人は頷いた。


「え、悪いよ!」

「いいからいいから!!」

今井くんに強引に連れてかれる私達。


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