先生、私のこと好きでしょ?
「やっ!!離して!」



ジタバタする身体を抑えられた。


両腕を拘束された身体は、震えが止まらない。

素足に触れるもう一人の男は、ニヤリ、と笑った。



煌ーーーーに会いたい。




「ちゃんと抑えてろよ!」



ーーーーっ。





「ーーーー先っ、先生っ」


なんでだろう、一番に浮かんだのは。
自己中だけど、優しくてーー暖かい。
少しエッチな先生。

だけどーーなんだかんだ先生は私に何もして来ない。
キスだってされたことは無い。

本当は、優しかったんだってわかった。


なのに、「絶対、先生のこと好きになりません」


あんな、ひどいこと言った。


「あの、先生、うざいよね?

本当さあ、ゆあちゃんは俺のなのにーー近づきすぎだしっ。
ゆあちゃんは、俺のだもんね!」

首筋に顔を埋める知らない男!

ビクッ!













ドンッーーーー!!






何ーーーー?


車が揺れた。


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