先生、私のこと好きでしょ?
ガチャーーーー。

え、もしかしてーーーー先生って。

「一人暮らしとか?」

まさに、疑問形なのはイマイチ分からなかったから。

「あー誰も居ないから。
あれ?緊張してる?」

ガチガチです。

そんなからかい口調で、勘弁してください。



「入らないの?
大丈夫、なんもしないよ。


多分ね」



多分!?



そんなこと言われたらーーーー入るに入れない。
怖いと言うか、なんて言うんだろう。


「ーーまあ、いいから入れって」

ーーーーグイ。

きゃっ!!
心の中の悲鳴は、先生には聞こえない。


胸の中にいる、私はーーーー
緊張から、ガチガチだ。

ガチャリ。

そのドアは閉まった。



「あの、先生。

私ーーーーやっぱり帰ります!きゃっ!」


壁を背に、先生が立つ。
顔の横に手を置いて、それはーーーー


「一度、壁ドンして見たかった。
相手が、ゆあで俺最高だよっ。
とにかく中入れ。」

そして、優しく解放した。

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